正倉院は奈良の大仏、東大寺にある建物のことです。
そして、正倉院は倉庫の意味で、ここには天皇ゆかりの品が多く保管されています。
その中になる「蘭奢待」という香木があり、
天下一の名木といわれています。
蘭奢待の文字の中には「蘭」の字の中に「東」、「奢」の字の中に「大」、「待」の字の中に「寺」という文字が隠されており、「東大寺」とよむことができます。
この「蘭奢待(らんじゃたい)」は雅名で目録は黄熟香(おうじゅくこう)といいます。
その「蘭奢待」を持つことが、当時、最高権力者にとってのステータスとされており、実際に足利義政、織田信長、明治天皇の3人が切り取った記録が残されております。
このように、天下人がステータスとして沈香を所有していたことも記録されています。